与える人は、自己実現の欲求を満たせる。
世の中にはギバー≒利他的な人間と、テイカー≒利己的な人間と、マッチャー≒公平を望む人間がいます。
「ギバーが一番成功する」ということを書いた本がありました。本当でしょうか?
私は本当にそうだろうと思いました。
マズローの欲求階層説を知っていますか?マズローの欲求5段階説とも言います。
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 生理的欲求 (Physiological needs)
1〜3までが高次の欲求、4、5が低階層の欲求となります。動物は食べる・寝る・生殖(繁栄)するという本能的な欲求を満たすために生きています。それが、自分の身に危険のない安全な場所で行われることを望みます。自分の身の安全が保証される場に生活することができて、初めて何かに所属することに安らぎや誇りをかんじます。そして、自分が何者であるかや尊敬される価値のある人間であることを、自分以外の人にも認められたいと思います。その先に、自分の更に望む姿が出てきます。
GIVEする人というのは、所属するグループに重宝されますし、周囲からの承認を本人が望んでいなくても得やすい人だと言えるでしょう。損得勘定なく、相手に尽くすからです。なぜ、それをするのか?なぜなら、それが自分の望みだからです。ギバーとは、マズローの自己実現の欲求を満たそうとしている人だと、私は思いました。だから、成功する人が多くて当たり前なのです。
あなたはどう思いますか?
与える人は、自分を好きになる。
あなたは自分が好きですか?好きになりたければ、ギバーになることを心掛けましょう。
ギバーは「相手に与える」という自分の望むように行動するので、自分が好きな人が多いです。
逆にテイカーは、自分が騙されないように、自分が得をするようにいつでも気を張っていなくてはいけません。
マッチャーはどうでしょうか?人によって、場所によって、時期によって、自分の対応を変えて動かなくてはいけません。それはとても疲れることでしょう。
大体、自分が満たされていないのに他人に与えるというのは難しいものです。「与えること」を自分の特性として出来てしまう人というのは、満たされない渇望を抱いている人ではないのです。与えられた人に感謝されるでしょう。自分を誇りに思う場面もあるでしょう。何より、自分がしたいと思うことをできる人というのは、自分自身に自信と誇りを持ちやすくなります。そういう人は、自分を好きになることができる人なのです。
与える人は、自分が生きやすくなる。
与える人は好かれます。貰うコトばかりの人よりは、絶対に好かれます。
他人から好かれる人は周囲からの目も温かく、ちょっとしたことで感謝されたり、感心されたりします。
そういうことが積み重なって、自分のやることなすことが周囲から良い評価を受けるので、巡り巡って自分が生存しやすい環境になるのです。
「なんか、居心地悪いな?」と感じるときは、自分の周囲が自分に適した環境ではないときです。
それは、自分で変えることができます。自分がギバーになって、その環境を自分の生きやすい環境に変えるのです。
テイカーのように奪ったり、マッチャーのようにチャンスを待ってはいけません。
自分から動くのです。自分から、周囲に「与えて」いくことで、自分の過ごす場所を快適な環境にしていくことができます。馬鹿にする人なんてほっておけばいいのです。奪う人には奪わせておけばいいのです。いくらでも、あなたの能力や愛情や努力を惜しみなく振り撒いてやればいい。
「ギバーである。」ということが、すごい事だとわかる人がたくさんいます。
あなたは自分が与えたくて、与えているのです。それを感謝したり、尊敬する人は多いのです。自分のしたいことをして、感謝されたり尊敬されるのは嬉しい事ではありませんか?
さぁ、与える=幸せということが理解できたでしょうか。
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