資格習得20年オーバーの私の場合
あんまり具体的な数字を出すのも下品かな?と思ったんですが、「今の手取り収入が低くて看護師を続けていけるかわからん!」とか「看護師になりたいけど、どのくらいの収入が得られるのかわからん!」という人に向けて書いてみようかと思いました。額面が多いか少ないかは人によって感じ方が違うし、私の働き方をみてみないと労働に見合っているのかどうかもわかりませんが。みる人が見ると、何処の病院かわかっちゃうかもしれないので、控除項目は出さずに合計だけ。
看護師免許を得て20年オーバーの病棟看護師の給与明細です。
項目 | 金額 |
俸給支給額 | 316,600 |
連携手当 | 61,737 |
通勤手当 | 37,801 |
超過勤務手当 | 85,579 |
休日出勤手当 | 60,553 |
夜勤手当 | 7,080 |
夜間看護等手 | 18,000 |
支給合計 | 587,350 |
控除合計 | -176,751 |
差引支給額 | 410,599 |
この月は半年に一回支給される通勤手当が入ってるので、その分はいつもより多めです。いや、実は夜勤回数やら休日出勤やら超過勤務やらでその月によっての変動が激しいので、いつもより多いのか少ないのか微妙ですね。。。そんなもんです、病棟看護師の給料って。手当によって、額面がかなり変わってくるものです。私は年に2回ボーナスがあって、年収でいうと700〜800万円くらいになるでしょうか?
私としては手当はあまり注目せずに、基本給を多くしていくことを考えています。
つまり、ここでいうところの俸給支給額ですね。
これが看護師は低いんじゃないかと思うんですよね。
他の仕事をしてないのでわかりませんが。
これは病院によって様々なので一概に言えないんですが、俸給表に則った給与を支払う病院だと看護師は医療職(二)とか(三)とか、2級とか3級とか4級とか、何号俸とか、そういう表に沿って基本給が上がっていくんですよ。で、年に2回ボーナス月に公表されてる評価に沿って1月の給料にて「今年は○号俸UPやでーーー。」ってお知らせがあって、基本給が上がっていくのです。
この、基本給の上昇ってのが給料を増やしていくのに大事です。
大概の手当というのは、基本給に沿って時間単価が上がるんです。
もちろん、ボーナスも基本給の額によって変わります。
ここは、おそらく経験年数というよりも勤続年数、その病院で何年勤めているか?というのがものを言うでしょう。あとは、普通に評価が高くて、バンバン級や号俸が上がっていくかですね。転職をする際には、給与を尋ねるときは年収ベースで話をしてください。決して月々の手取り額で話をしないように。もしくは、基本給ベースで。
看護師というのは、いうて肉体労働ですから歳をとればとるほど動けなくなってる場合が多いです。本人は気づいていなくても、35歳くらいまでじゃないですか?夜勤でも朝まで集中力を切らさずに、まともに動けるのは。私はそう感じています。だから、初任給から他の職種よりは多少高めに設定されているのでしょう。動ける期間が短いし、実際に夜勤は身体にも頭にも悪いですから。
でも、経験を積むことで引き出しが増えて、できる仕事の幅が広がる職業でもあるんです。
まー、普通に考えて他の接客業と一緒ですよね。
色んな対象と接するから、経験知で他の人には出来ない仕事ができるようになってくる。
それが、基本給の高さになって現れます。だから一か所で長く勤める人はそこでの経験が多い分、幅広い対応ができると期待されて俸給に表されているんだと思います。私は今いる病院に勤めて7−8年です。結構、あちこち転職もしています。
今のところ、今いる病院と今の仕事に満足しているのでしばらくはこのままです。
看護師免許のメリットは?
お金って、人によっていくらあれば満足できるのか本当にそれぞれです。
私も20歳代の頃は、毎月貰ってる給与だけでは「足りないな。」と思っていました。そして、他の病院で夜勤のバイトもしていました。欲しければ、稼ぐ。お金が欲しいという気力と、体力があったからできたんでしょう。そのお金で旅行したり、勉強したり、美味しいもの食べたり、飲みに行ったり、欲しいもの買ったりしました。
健康で働ければ、お金は入ってくる!!!!
看護師免許のメリットはそこにあると思います。
ただ、仕事に対する価値観って人それぞれですよね。
私は就職氷河期世代だったので、看護師免許があって一度も就職に困ったことがなかったのはありがたかったですが「看護師だけは嫌だ。」という人からすれば、何処にも就職できなくても看護師だけはやりたくないでしょう。
人には14の労働価値があるといいます。その価値観に合った仕事をすると前向きに仕事ができると言われています。
あなたはどの価値観を持って仕事をしていますか?
労働価値 | 内容 |
能力活用 | 自分の能力を発揮できること |
達成 | 良い結果を出せた!という実感を得ること |
美的追及 | 美しいものを作り出すことができること |
他愛性 | 人や社会の役に立つこと |
自律性 | 命令や束縛を受けずに自分で仕事ができること |
創造性 | 新しいものをうみだすこと |
経済的報酬 | お金をたくさん稼ぐことができること |
ライフスタイル | 自分が望むような生活がおくれること |
身体的活動 | 身体を動かす機会が持てること |
社会的評価 | 世間に自分の仕事の成果を認められること |
冒険性 | ワクワクするような仕事ができること |
社会的交流性 | 様々な人と接点を持って仕事ができること |
多様性 | 色々な活動、仕事ができること |
環境 | 業務の環境が心地よい事 |
私は能力活用、達成、他愛性、自律性、経済的報酬、ライフスタイル、身体的活動、社会的評価、冒険性、社会的交流性、多様性、環境、の点で今の職場で今の仕事をすることに価値を見出しています。
腐るほど前向きだから、14個中12個も当てはまっちゃうんですよね。
そりゃ、辞めないですよ。今の仕事。
不自由なく食えてるし、面白いですから。
看護師の多様性と一貫性
看護師免許を持っていると、病院で働ける。
企業でも、働ける。
学校でも、働ける。
保育園でも、働ける。
官公庁でも、働ける。
起業も、できる。
私の場合は保健師免許もありますが、保健師免許がないと食べていけないってわけではないので今の私にはあんまり強みになっていない感じはあります。でも、今の私の知識を持って企業や官公庁で仕事がしたかったら、看護師資格だけを持つよりは保健師資格が役立つのかも知れません。
看護師としての知識や技術×他の職業
っていうのも、なかなか良いと思うんですよね。
正直、人間にとって一番大切なのって健康じゃないですか。
看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である。 看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれる。
日本看護協会
看護師ってそのプロフェッショナルでもって、対象は全人類なんですよ。
こんなに面白い仕事はないと思うんですが、嫌がる人もいるんですよ。
看護師の仕事をすることで自分の健康を削ってしまってると、看護師なんかやりたくなくなっちゃうんです。
だから、看護師をするなら身体も心も健康でいた方がいいです。
メイクの下手な美容部員から高級デパコス買わないじゃないですか。
貧乏な投資家の投資アドバイスもいらないじゃないですか。
ガリガリやデブのパーソナルトレーナーもアドバイスしてる場合じゃないと思いませんか?
健康な看護師の言うことなら、まぁ説得力あるかな?と思うんですよね。
その道のプロを目指すって、そういうことなんでしょうね。
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